「ぐおん…ぐおん…ぐおん…」
「ぐおん…ぐおん…ぐおん…」
「ぐおん…ぐおん…ぐおん…」
朝5時から風は強く、風車がすごい勢いで回っていた。テントは吹っ飛ばされずに済んだ。夜中にも雨が降ったようで、テントの一部が濡れていた。タオルで拭き取り、もっと濡れてるフライシートを乾かしに外に出る。やっぱり風が強い。しかし、これだけ風が吹いていればシートもすぐ乾くだろう。適当な場所にシートをかけて、乾燥の間に朝ご飯を作る。ご飯は昨夜と変わらず、カップラーメン。
朝食を食べ、撤収を回収する。フライシートが一瞬、手から離れて飛んでいきそうだった汗。危ない危ない。。
今日のルート以下の通り
寿都から岩内、神恵内、神威岬(星マーク)をへて、積丹へ向かう。緑色の円は「雷電国道」の一部で、積丹の青く、きれいな海のそばを走る部分だ。そこを走ったときの360度動画があるのでぜひ見てほしい。
大事な天気予報は….晴れ!やった!しかし、寿都の空模様はやばそうな色。風が強く風車が勢いよき回っていた。しかし、岩内に向かっていくと次第に晴れ間が出てきた。風は追い風に変わり、アッと今に岩内に着く。スケトウタラの延縄漁とアスパラガス栽培の発祥の地だそうだ。
雲はなくなり、晴れ間が広がる。カップラーメンだともう腹がへってしまったので、なんか食べられる店を探すと、おっ!
蒲鉾は大好きなので、さっそく入店する。イートインもあり、今日はなんと蒲鉾バーガーというのを販売していたので、買ってみる。予想した通り、おいしかった。蒲鉾Xパンというのも結構いける!岩内にきたらぜひ、カネタ吉田蒲鉾店さんに行くといいです!(水曜定休)
岩内で腹ごしらえをして、余市方面ではなく積丹方面の海岸線、国道229号のまま北上する。岩内町をでてしばらくはこんな感じ
そして海が見えた
天気は回復して、真っ青だ。海は青く、底が見えるぐらいきれいだ。
テンションが上がってきた。寿都の強風もやみ、心地よい海風になった。
路面を見る限り、最近できたようすで綺麗。路側も広く、走りやすい。
目を遠くにやると、大きな橋。脇に目をやると閉鎖された旧道があった。アップダウンが続いたが、岩内から20km先の神恵内町に到着。11時半であったが、昼食にすることにした。まるまん食堂というお店に入る。
このお店の人気ラーメン、「浜ラーメン」を食べる。エビ、イカ、ホタテが入って800円(多分)
おにぎりは単品で頼んだ
海の幸の出汁スープ、具材が美味しすぎた。剝いたエビを別皿に置いておいて、麺を食べ終えたあと、スープをエビの殻と混ぜ、飲んだ。エビの味、うまみを残すことなく楽しめた。全て食べ終えた。少し食べすぎた感はあるが、積丹町に着くころには腹が減っているだろう。積丹はウニで有名なので、奮発してウニ丼を食べてみたい。
食休憩を済ませ、神威岬、積丹町へ向かう。崖脇の海岸線、トンネル、覆道を通る。日がのぼっていたが、涼しかった。交通量も多くなかったので、スピードを出してみる。
ときおり、このように閉鎖されたトンネル(旧道)を何個かみかけた。旧道に入ってみたかったが、
さすがに危なそうなので、辞めた。閉鎖され、埋められた旧道からは哀愁を感じた。
海を見ると深い青。そこまで見えそうなぐらい綺麗だ。そして時折現れる奇岩。自転車じゃなくて、バイクや車でも走ってみたいなとも思ったりした。
このとき時速35ぐらい普通に出せてた。
そして積丹町へ突入。でも本町まではまだまだ先だ。
まだまだ海岸線は続く。ここは日本なのか?
ちょっと止まって、浜辺へ
雷電国道すばらしい!積丹町に向かう途中にサイクリング360度動画があるので、ぜひ見て下さい。画面をドラックして、スマホのように動かすと、視点が変わります。前後左右全て見れます!(360度動画未対応の機種もあるのでご了承を。)
神威岬につづく道にでて、10%の坂を上る。岬なので仕方ない。さすがに疲れと、荷物があるので押して歩いた。しかし、アブがしつこく足にまとわり付いて、とまってくる。こんな綺麗なところでぶっ刺されるのは嫌なので、急ぎ目に上る。なかなか、どっかいかない。叩いたりしても近寄ってくる…!
なんとかアブをさけて、峠へ。すぐ先には神威岬の草原が見えた。駐車場に自転車を停める。よくみると大荷物を載せたチャリが何台かある。チャリダー同じ仲間だ。駐車場から展望台へと移動する。その途中でも
圧倒的絶景!
展望台へ登っていく。北海道らしい風景にやっと出会えた。
あと一息!
登り切った!北を向くと….
すごい形だ。
断壁
海は深い青
途中に電信所の跡地があった。バルチック艦隊がこの神威岬沖に現れたため、たてられたそうだ。
そういえば数百kmさきにはソビエトロシアがあるんだった!
南の展望台にはだれもおらず、北の灯台に観光客が集中していたので、ベンチに座りコーラを飲む。長距離後、絶景の中でのむコーラは身に染みた。コーラを飲み終えてしばらく絶景を見ていると、誰もいないと思ったのか夫婦二人きりのペアが来た。2人のため、私はすぐにその場を後にした。やはり俺じゃ役不足だったようだぜ。いちいはクールに去るぜ。
時刻は15時。神威岬から積丹町までは20kmもあるので出発する。積丹岬と黄金岬をみると確実に日没になってしまう。ので今回はパス。神威岬並みに絶景と聞くが、絶対にいつか積丹にはまた行きそうな気がするので、その時のためにとっておこう。神威岬から積丹へ国道をとおると山道に入る。結構、うっそうとしていた。熊でも出そうだ。幅が狭く、交通量もそこそこあったので苦労した。さらに登坂。積丹まで数キロ!途中、ヒルダウン中のチャリダーに出会った。下り坂側をみると羨ましい。頑張ってこぐ。
峠を越えると斜度10%の下り坂が現れた。やっと峠が終わったが、結構急なので慎重に運転した。そして積丹町へ到着。案の定、腹が減っていた。風呂とテントの前にウニを食べてしまおう。16時半。夕食にはかなり早いが、なによりウニが食べたい。今朝、揚げたてと謳っているお店を見つけたので入る。うに丼は残っていた。しかし、当たり前だが鬼高い!ウニだけだと3500円だ!貧乏学生はウニ+好きな魚介2種の三食ウニ丼にした。ウニ、サーモン、イクラにした(2500円)
いままではウニは正直好きな方ではなかった。回転寿司とかでもなんか、臭みが嫌だった。しかし、今回は鮮度がいいウニだ。早速食べてみる!まずは、ウニだけ…..
!?
!?
うますぎる!鮮度のいいウニはこんなに、旨いものだったのか….! ご飯、他の具、醤油をつけたり、と色々な組わせで食べてみた。ウニは最強だった。(自分の金で)人生の中でこんなに旨い物たべたのは初めてであった。満足、満足。2500円払う価値があった。
精神的に満足して、銭湯に行く。今日は食費の出費が多かったが仕方ない。そして銭湯に行く。ウニもいいけどやっぱり風呂は一番!疲れが取れる!さて、今日はどこで寝よう….
実は決めていない、といか見つけていなかった。適当な公園でもいいかと思っていたが、なかなか見つからない。銭湯のロビーで地図を開く。探していたら、古平町(すぐそば)に中島公園という公園があった。今日も夜に雨がパラつくと聞いていたので、出来たら東屋があるところがいい。しかし中島公園にいったが、東屋はなかった。木があるからこの下にしよう。もう周りも暗くなったのでここにした。公園の端っこにテントを張る。
自転車のチェーンがジャリジャリいっている。明日の朝、クリーニングしよう。あたりはあっという間に暗くなってしまった。北海道に入って1週間は経過した。早い。走った距離は約650kmすでに京都、上高地を抜かして台湾にも差し迫っている。遅いようで早い。4日連続100kmこげば、1日の流れがつかめ、日にちが経つのが早く感じる。あしたは80km先の、札幌へ向かう。積丹について道南を回り終えて、明日には渡島半島を出て道央へ向かう。
札幌か。。北海道でもかなりの都会の方だ。明日、明後日と2泊したく、いろいろな宿に電話したが、相次いで満席。なんと明日は札幌マラソン前日、明後日にマラソンがあるそうだ。なんと運が悪い!どうにか明後日の分は取れたけど、明日がどこも取れない….ネカフェにするかな…
両親に神威岬の写真を送る。積丹町にいることを伝えると、生うにを買ってきてとのお使いが… まあ明日はそんなに走らないからいいか!朝一番に販売所にいってウニを買うことにした。今日は腹と目が幸せな日であった。
次→その8
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