2500m級の山を
雨の日に登ってはいけない

朝4時半起床。
まだ誰も起きていない。
みんな寝ているので

 

大きな音を出さないように
荷物をまとめる。

 

共有スペースで
整理したのち
自転車へのっける。

 

早朝に
出発しようとしていたのか
同じ宿に泊まっていた
女性サイクリスト
二人も起きていたようで

 

同じように
出発の準備をしていた。
先に彼女たちが出発した。

 

滞在の中でも
4時に起きるのは
この日だけだけであった。

 

今日は台湾一周で
最も楽しみにしていた、
太魯閣国家公園
ヒルクライムなのである!

 

しかし、
天気がよろしくない。
曇り時々雨。

 

山の天気は
変わりやすいのでまた
雨に悩まされるであろう。

 

しかし、
風景は素晴らしいと聞く。
2000m級の山なので


頂上に着くまで
1日使ってしまうかもしれない。
予備日もあるので
ゆっくり行こう!

 

ちょうど
飲食店も開き始めたようで
一番客で注文。

 

筆談も慣れてきた。
ヒルクライムなので
200元分ほど食べた。
かなり腹いっぱいだ。

 

まずは入り口を目指して、
20km!はしると
太魯閣が見えた

とてつもない雰囲気を
かもしだしている

 

上高地の時の
感覚ににている。

 

山奥に行くときの
緊張感は平野を
走るときとは
まったく違う。

 

太魯閣国家公園の入り口に到着

そして
入口に到着するも
雨が降り出し始めた。

 

このとき7時。
早め出たかいがあった。

しかし
雨が降っていても
大丈夫な場所がある。

 

それは洞窟・トンネルの中!
太魯閣国家公園は
下の写真の様な
岩のトンネルが有名だ。



 

そして、壁は切り立っている

岩山を切り開き、
堀り、そして崖に
道路があるので、、

 

 

このような看板がある。
漢字で何となく
わかるかもしれないが

 

「落石の危険あり!素早く通過!」という意味である。

 

ヒルクライムでは、
低速になってしまう
自転車には酷な
看板である。

 

落石に危険が高い場所では
ヘルメットが無料で
貸し出されている。

 

今回は
自転車ヘルメがあるので
大丈夫…..かもしれない….。

 

(私が2017年3月に登ったときは大丈夫でした。しかし、同年9月に落石事故があり、1人の日本人サイクリストが亡くなる痛ましい事故が発生しました。ご冥福をお祈りします。皆さんも登るときには細心の注意を払ってください!)

 

ガンガン登っていく。

雨は一時的にも止んだ。
洞窟の中を進む。
観光客も多く
加油を頂いた。

 

まだこの辺は
坂が緩いので
スイスイと進める。

 

上って2時間、
9時ごろになる。
雨は降ったり
止んだりしている。

 

この橋を越えると、ガチルートになる。

岩肌がすごい!
雨雲がいい感じに
神秘感を出している。

この形は川に浸食されたんのだろうか?

 

しばらくすると
休憩するための店があった。

 

食べ物、ココアを飲む。
やっぱり雨の
せいで少し寒い。


高い場所の温度は
どうなっているのだろうか。。

 

10時になるが
まだ3割ほど。
本当に登頂できるのか?

 

ヒルクライムを開始する。
トンネルを越えていく。

 

トンネルは本来は
怖いものだが
雨の日は逆にありがたい。

 

風もあり
乾燥しているので
水が飛んでくれる。

 

しかし、
上っていくとトンネルや
洞窟はなくなっていく。

 

大変なものを忘れていきました

雨も次第に強くなる。
防水は大丈夫だが
気温は寒くなっているので
防寒の方が心配だ.

 

.今日も整備するか…
と思ったとき!
はっと思い出した!!

 

「自動チェーン洗い機を
宿に忘れたぁぁぁぁぁ!」

 

いまさら洗い機のために
下るのも嫌だ….しかたない。

 

台湾で失くしたものに
速乾タオルとは別に新しく
洗い機が加わった!残念….

 

不幸もあったが、
いいこともあった。

 

途中に休憩所があったので
休んでビスケットを
つまんでいると

 

台湾のファミリーが
話しかけてきた。

 

中国語が出来ないので
しかたなく英語で対応した。
向こうも英語が
分かっていたので

 

すこしスムーズに
コミュニケーション出来た。


頂上から車で来たらしいが
なんと頂上は雪が
降っているという。。。

 

ファミリーはコーヒーと
煮卵をくれた。腹具膨れて、
気力が出てきた!

 

増す高度、下がる気温

雨の中、上っていく。そして

1000m通過!

雲の中に覆われる。
1000mを
越えた時は13時。

 

登頂できない
可能性がでてきた。
雨がまた本降りになる。


道路脇には小川ができている。
崖の上からは水が滴っている。

 

そして気温も低く
地上で20度だったのが
10度ぐらいまで下がっていた。。

 

さらに、悲劇がおそう。
家があり、その家の前に
階段があったので、
一旦そこで休憩使用とした時

 

犬がいたのだ。
鎖に繋がれてなく
やば!と思い発進したら
追いかけてきた!!!

 

坂道なのでスピードが出ない!
しかし、必死になり
なんとかペダルをまわす。

 

犬はそんなに凶暴で無く
すこし吠えられるだけで
しつこく追いかけては
来なかった。

 

しかし、こわかった…

 

イヌに追いかけられ、
雨は強くなり、
疲労はたまり、
靴は濡れ、
気温がさがる。

 

そして

ようやく1500m。
頂上までまだ31kmもある。

 

立ち止まっていると
なんとサイクリストが
下りてきた!
アメリカ人らしく

 

ロードで頂上から
下りてきたのか?
彼から話を聞くと、

 

「 頂上の温度は氷点下に近い。雪が降っていて、一部の道路は閉鎖されているぞ。」

 

私が「Is the road to Yilan able to pass?(宜蘭への道は通れる?)」というと

 

「宜蘭方面は大丈夫」といわれた。

 

Thank youと伝え、
「I will go top」と言い
別れた。

 

別れ際に彼は
「Good luck! Enjoy frozen cold!!」

 

といわれた。
「凍てつく寒さを楽しめ!」か…..

 

しかし、
エンジョイはできなかった。
余りにも寒すぎた。

 

そして、
寒すぎて意識が
朦朧とする
感じがして

 

さすがに危険と思った。
このときの時刻は15時。

 

1000m地点では13時。
500mを上るのに2時間。

 

1時間で250mしか
登れてないとなると

 

頂上の2500mまでは
単純計算でも6時間。

 

すると21時に
着くことになる。

 

泊まれる場所は
決まっておらず
体は濡れているし
なによりこの気温。

 

頂上で夜になれば
常に氷点下だろう….

 

下手すれば
低体温症を
引き起こして
死ぬかもしれない

 

ここは現実的に
下山がベストである。

 

いままで引き返した
道は無かった。
初めての撤退
敗北である。

 

雨中太魯閣に完敗

悔しさはあった
撤退は正しい判断
だと思った。

 

また
晴れた日に
リベンジするとしよう。

 

向きを変えて
下り坂に面した。

 

下り坂は楽だが
今日は下り坂はむしろ
恐ろしい物だった。

 

まずは雨で路面が
ぬれていること


そしてリムが汚れ
ブレーキシューがすり
減っていたのであった。

 

下りでブレーキを
かけてみたが
やはりブレーキが
利きづらい!

 

連日の雨ですり
減っていたのか…

 

斜度も大きいので
スピードが出る。

 

早く下りたかったが
スピードが
出すぎるので

 

ゆっくり目に
ジグザグと距離を
取りながらくだった。

 

速度が出すぎる
とさらに、寒い。

 

一刻も早く下山したかった。。

 

 

もうろうと、
どうにか山中の集落
天祥に到着。

 

観光ステーションと
セブンイレブン、
教会、飲食店がある。

 

この街に着いたのは
16時ごろであり
飲食店はしまっていた。

 

しかし
とにかく暖かい物が
欲しかった。

 

セブンに行く。
とりあえずカレーをかった。
レンジで手を向け
温めお願いした。

 

カレーを食べたが
寒さが上回り
あまり温まらない。

 

しかし
ようやく生き返った気がした。

 

よくみると
上であったアメリカ人
サイクリストも
セブンにいた(笑)

 

 

彼はシューを購入していた。
少し話した後、
どこに行くか
聞くと

 

下山するととのことだった
たぶん花蓮の町まで
戻るのであろう。

 

そして問題は今日の宿。
花蓮まで行けば
宿はあるだろう。

 

しかし
体の震えが止まらず
シューもすり減り
日も傾き始めていた。

 

正直
下りたくなかった。
宿に悩んでいると

 

あることを思い出した。
「地球の歩き方」にこ
の天祥の町にの教会の
天祥天主堂は

 

宿泊施設にもなっていると
書いてあったことを!

 

尋ねてみると
うーんうーん….
誰もいないな。

 

誰に話しかければいいんだ!
オーナーを探していると、
台湾ファミリーに出会った。

 

一人だけ日本語が
少しだけ喋れる人がいた。

 

そしてオーナーを
連れて来てくれた!
無事、手続きを終えて
ドミトリーに移動する。

 

教会の一室を
ドミトリーにしている。
ベットが幾つか並んでいるが

 

ベットとロープ、ハンガー、
扇風機しかない
殺風景な部屋だった。

台湾ファミリーとごはん

濡れたものをから
着替えただけでも、
結構マシになった。

 

夕食もセブンで
いいかと思っていたら、

 

キャンプに来ていた
さっきのファミリーが
一緒にバーベキューを
しようと誘ってくれた!

 

野菜や肉をやいていると
この教会にいる猫が
たくさん寄ってきた。


 


これから焼く生肉を
食べようとするので、
追い返したりしていた。

 

しかし
猫がいるとは幸せだ。
どんどん食べてと言われ
すこしずつ食べる。

 

大きな肉も焼け
みんなで食べる。


簡単な言葉で会話したり
グーグルを使ったりと
コミュニケーションを取れた。

 

猫にもちょっと
与えたりした。
膝まで懐っこく
登ってくるのが、また可愛い。

 

台南の時も一緒に
サイクリストとご飯を食べた。

 

やっぱり他の人と
一緒に食べるご飯は
美味しい。

 

寒さも引いてきて
結構マシになってきた。

 

自転車の整備をしながら
ファミリー達は
寝室へ向かった。

 

「謝謝」としか
伝えられなかったが
心は通えた気がした。

 

チェーン洗い機を
失くしてしまったので
洗剤をウエスに染み込ませて、
拭く。水拭き、乾拭き

 

そしてオイルをぬった。
シューの予備も持って
きていたので、交換。

 

ワイヤーのテンションを
調整して最後にフレームを拭く。

 

今日の雨で
ドロドロになった
自転車はまた綺麗になった。

 

しかし、
洗い機がないとちょっと
めんどくさいなぁ。。。

 

今日は散々な日だった。
だけど、豪快な岩肌、
やさしいファミリーに
出会えたのは嬉しかった。

 

明日も雨の予報なので
登ることはできない。
仕方ないので麓までおりて

 

サイクルトレインで
移動することにしよう。

サイクルトレインは
めちゃくちゃ便利
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