台湾一周編 その12 電車に乗って

死にかけた太魯閣登山から一夜、冷えた体もあたたまり朝を迎えた。雨は小雨であった。ここ最近は天気が下り坂なので萎える。今日は太魯閣から宜蘭に行くのは諦め、麓までおりて電車で行くことにした。この日のルートはこんな感じ

結局、協会のドミトリーには私一人だけであった。扇風機があったお陰で、靴は乾燥していた。セブンで朝ご飯を買おうして庭に出たら、昨日の台湾ファミリーがいた。「早上好」(おはよう)というと、一緒に朝食を食べようと誘ってくれた。パンをたらふくくれた。

台糖肉酥という、粉末状の肉?をこんなふうにパンに挟んで食べた。

 食べてみると、なんか甘い。しかし、肉の味もする。触感はシャリシャリと砂糖みたいな砂状のものを食べる感覚だ。しかし、美味しい。パンとよく合い、結局3枚パンを食べた。そして、台湾ファミリーの一人とLINEを交換。台湾でもあるのか!

出発の準備をしていると、猫がちらほらいた。

//何だにゃ?\\

 

癒される台湾にゃんこ達であった。来年も世界各地の猫を見てみたいものだ。そして突然、台湾ファミリーに呼ばれる。「monkey! monkey!」といい、指をさすのでその方を見ると..

うお!いた!さらに近い!下の方をみるとうようよいた。ここはサルの生息地でもあるのか。台湾に来てから2回目のサルだった。

 

朝食を食べ終えて、出発をする。台湾ファミリーにお礼を言って、一足先にくだり始めた。雨は降っていないが、空は曇りで、午後から雨が降るらしい。山を登るのは諦め、電車へ乗るために麓の町まで下りる。台湾に行く機会があったら、晴れの日に太魯閣へリベンジしよう!

来た道を下っていく。寺院の様なものも下る最中に見かけた。登りの時には気づかなかった…。停車中、台湾ファミリーの車が後ろからきて、窓から手を振ってくれた!また会えたら嬉しいな!山を下り、9時ごろには麓の町に着く。駅を見つけた。

太魯閣の玄関口なのか、結構しっかりした駅だった。英語がちょっとできる人がいたので、色々聞いた。自転車はたたむ必要はなく、そのまま載せられる電車があと20分で来るらしい。ラッキー!切符を購入。改札で渡せばいらしい。110元で自転車ごとのせて、新城太魯閣→宜蘭へ移動。

 

今回電車を使用した理由は、花蓮→宜蘭間を結ぶ道路、台9号線がめちゃくちゃ危ないからである。地図の灰色の部分の電車ルートにそってあるのだが、まだ環島の道路整備が追い付いておらず、片側一車線の狭い海岸線道路である。最南端→台東も似た感じであるが、それより危ないらしい。さらに花蓮→宜蘭→台北へ繋がる主要道路でもあり、トラックの往来が多いという。地元のサイクリスト、お世話になった台湾ファミリーも危ないと言っていた。ここを避けて宜蘭に行くためには、山を越えるか、電車を使うしかないのだ。

 

しばらくまって、時間が近くなってので改札を通り、プラットフォーム(中国語で月台)へ向かう。

改札を通り、

月台へ

 そして、電車が来た。接近メロディーなどは無く、ベルがなるのみだった。

あれ!?横須賀線か?カラーリングをみて一瞬そう思った(笑) この両でいいのかな?と思い回りを見渡していると、車掌らしき人が手招きをしていたのでそちらに向かう。どうやら最後尾の車両がサイクル用らしい。中には入って、柱に固定する。荷物があるので大変だ。

 車内はこんな感じ、すでに奥の方にも利用者がいた。一回、ブレーキの時に倒れそうになり焦る。もう一度固定する。電光掲示の行き先表示と、音声案内が流れる。中国語でしゃべり、次に英語が流れる。案内は行き先と到着駅ぐらい。発射メロディーなどはなかった。日本では「ドアが閉まります。」とアナウンスがあるが、それは無く、ブザーが鳴るのみであった。しかし基本的には、日本の電車とあまり変わらない。

 

電車に揺られて、トンネルを抜ける。時折、海岸線と道路が見えるが、確かに危なそうだった。4tトラックが片側1車線の路肩一杯までつかって、カーブを曲がっていた。自走で行かなくてよかった…

 

 30分ほどして、宜蘭に到着。そのまま、自転車をおろす。切符を駅員に渡し、駅の外に出る。

宜蘭に到着したときは、11時頃だったので、昼ご飯を探しに中心街へ。「日式拉麺」という看板があった。ちょうど麺を食べたい気分だったので、そこにする。注文伝票が入口にあり、そこに食べたいものの個数を書いて、店員にわたす。日本ラーメン店なのか、いつもの屋台より割高だ。。おいしそうな漢字を見つけて、頼んでいるので、とりあえず頼んでみた。

なんか色々入ってる(笑) 味は良いが、量が少なめだったのは残念。しかし、最近油と糖しか取っていない気がしたので、野菜他をこれで取っておいた。毎日100km走っているが、そのたびにメチャクチャ食べていてるので栄養と脂肪が気になる。

 

12時になり、宜蘭から移動する!どこに行くか迷っていたが、とりあえず海岸線を伝って、キュウフンへ向かうことにした。キュウフンは山間の町なのでヒルクライム必至である。しかし、日本でも有名な観光地でもあり、一度は行ってみたかったのでそこを目指していくことにした。

 

海岸線を目指していると、再度「環島」の看板を発見。それを伝ってゆく。海岸線をすすむと港町があり、昼間から海産物の屋台があった。雨が降り出しはじめ、少し嫌な気分になる。しぶしぶ進んでいくと、地図で気になる箇所があった。

地図中央に山を突っ切るトンネルがある。少し拡大すると、

最初は電車のトンネルかと思っていたが、実際に行ってみると

なんと、環島ルートの一つでこのトンネルをつかって、ショートカットできるみたいだ!トンネルが自転車道とは、すばらしい!濡れた荷物も乾くのでちょうどいい。入口はこんな感じ

中に入ると

中では音楽が流れていた。古いトンネル。多分、昔使われていた列車のトンネルであろう。実際、出口に解説があった。

トンネルのおかげで、海岸線をショートカットできた。距離を考えると15kmのショートカットなので、結構大きい。しかし、せっかく乾いた荷物はトンネルを出てから、降り出した雨によってまた濡れてしまった。。。

 

現在時刻は14時半。17,8時にはキュウフンに着けるであろう。台湾の東北部の見知らぬ場所を走る。古い建物が並んでいた。雨が降ったり止んだりを繰り返しながら、キュウフンへ通じる102号を上る。地図のヘアピンカーブのとおり、斜度がそれなりにある。雨も降っている。太魯閣を思い出すが、あの時ほどではない。

 

カッパを着ていると中が蒸れる。雨では濡れないが、汗でかなり濡れてしまう。雨の日はサイクリングするものではないな(何回目だこれ言うのは)。犬の鳴き声が聞こえてビビる。犬に追いかけられるのは怖いので、鞭打って急ぎ目に登る。

 

こんな辺鄙な場所の道路は誰が通るのだろうか、地元のサイクリストも通らないであろう。日が暮れ始めたころに頂上に着けた。

 

頂上の休憩所でしばし休憩。休憩後、雨の中のヒルダウンが始まる。下りも似たようなヘアピンカーブだったので、ブレーキをかけまくる。太魯閣でシューを変えたが、それでも効きが甘い。途中、雲が抜けてキュウフンが見えた。

 ここから見ると、意外と小さい町だが、提灯がいたるところで光っている。急いで町までおりて、中心地へ向かう。山間なので、町の中の坂がキツイ。予約した宿に向かう。キュウフンの中心地まで行くと、中国語よりも日本語の方が目立っていた。日本人多いな!

 なんとか、(到着30分前に)予約した宿に着く。オーナーに「さっき予約したばかりだね(笑)」と言われた(笑)。雨の中のヒルクライムはさすがにきつかった。泥だらけの自転車にも関わらず、自転車を宿中に入れてくれた。

街中はこんな感じで提灯で照らされ、レトロな、ノルスタジックな感じがした。18時ごろについたが、早くしないと屋台しまっちゃうよと言われ、荷物をまとめて夕食へ行く。キュウフンの夜は意外と短いらしい。

 

中心地は宿に行く前より確かにシャッターが下りていた。

開いていた店があったので、食事を取る

今日は少な目。閉店近くだったので急ぎ目に食べる。謝謝といい去る。着いたのが遅かったか。。。すこし宿までの道をぶらぶらする。

提灯が下がる街は本当にきれいだった。観光客も少なくなり、人通りの少ないキュウフンもこれまた良い。海側を見ると、基隆(キールン)の夜景が目に入った。一番のカメラがデジカメなのが残念。本当はもっときれいなんです。。

雨の中、あきらめずにキュウフンにいった甲斐があった。あまり暗い所に行くと、面倒なことになりそうなので、宿に戻る。私の自転車に加えて、もう一つ増えていた。夕食後もやることはいっぱいあった。シャワー、自転車の整備、洗濯とやることが多い。まずは洗濯。洗濯機が外にあるので外に出ると、

猫がいた。今にも「こんばんは」としゃべりだしそうな感じで、こっちを見ていた。洗濯物を入れ、今度は自転車の整備をする。オーナーに一言いって、外に出して、水道を借りた。その時にもこの猫がいた。連日の雨で、ほぼ毎日整備している。自動チェーンクリーナーを花蓮でなくしたので、時間がかかる。でも雨に打たれたチェーンは、オイルがぬけ、湿気があるとすぐに錆びてしまう。メカトラブルを避け、快走のためには旅中でもメンテナンスは欠かせない。

 

メンテが終わり、洗濯をおえて乾燥機に服を入れる。シャワー待ちだったので、ベットでごろごろしていると向かいの人が話しかけてきた。どうやらもう一台の自転車の持ち主だそうだ。名前はKenny君だそうだ。見た目的に年上に見えたが、フランクに話した。誰とでもフランクに話せるのが英語と海外の良い所。香港からきていて、自転車をレンタルして同じく環島しているようだ。

 

シャワーを浴びてベットに戻る、もう22時だった。今日は電車とトンネルのお陰でキュウフンまで着くことができた。明日はついに台北にもどる。雨に降られて後半は嫌なことが何回もあったが、台湾一周ももう終わってしまうと思うと、寂しさが込み上げてきた。外では聞きなれた台湾のゴミ収集車の音楽が流れている。。

 

 明日は基隆から、台北へ40km。午前中には着けそうだ!

次→その13

 

 

 

いちいいちい

About

自転車旅が大好きな学生です。日本の色々なところや、海外にも自転車旅しに行ったりします。そこでの出来事、風景、ノウハウを紹介したいと思います。2019年には世界一周しに行きます!

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