北海道一周編 その13 カントリーロード

野付半島で野宿して一夜が明けた。最高の野宿スポットであった。しかし、問題が一つ生じた。朝ご飯を軽く食べて、出発しようとした時、めちゃくちゃトイレに行きたくなった。早寝早起き、よく食べてよく動く健康な生活をしていると腹の調子もよくなり、また決まった朝の時間にトイレに行くようになる。周りを見渡してもトイレはない!まずい!朝っぱらから急いで4km先のセコマへ急ぐことになった(笑)

 

どうにかこうにか間に合い事なきを得た。腹が快調になり、釧路への道を歩む。

今回も2日分をまとめて記事にする。

[1日目]野付→釧路

前の記事でも述べたように、根室はスケジュールの都合により今回はカット。北海道にはまた来ると思うので、その時にいくとしよう。快”腸”にして中標津から釧路へと直線的にむかう。

 

本当は標釧道路という道が標津→釧路をつないでいたので、それで行こうとした。しかし、途中道を間違えてしまい、標茶(しべちゃ)へ行ってしまった。オレンジの太線が実際に通った軌跡で、その下に中標津から釧路へつながる道路が地図に表示されていると思うが、それが本来通ろうとした道である。

 標津町から中標津まで移動。中標津の公園で自転車のチェーンを洗う。400km分も走ればあっという間に真っ黒だ。オイルを差して、改めてペダルを回すと驚くほど軽い。やっぱりメンテは重要。

 

 再出発。今日は畑と牧場を突っ切るなんともない日である。一見ただ単に地図をみると、平坦な道が続く様に見える。しかし、地形レイヤーをオンにして拡大すると、えげつない丘陵のアップダウンである。実際確かにこんな感じ↓

おわかりいただけただろうか。 この後下るのだが、先の道路をみるとまたクライム必至。これが何回もつづく。さらに内陸部は気温が高く、9月初旬でもめちゃくちゃ暑い。ポカリ・水は多めに持っていくとよい。町につかないとセコマどころか、自販機もない。おそろしい。

 

総交通量は少ないが農場用トラックが通ったり、真っすぐ+信号無しをいいことにスピードをだす車がいるので気を付けて、左へ寄るのを意識しよう。牧草を積んだトラックの後は、牧草が舞うので大変。

アップダウンは多くて大変だけども、地平線の先まで畑に囲まれた道路は本州ではなかなか見れない。こうゆう道を見ると、ジョン・デンバーの「Take Me Home, County Road」が頭の中を流れる。それを聞きながらこのを道を走ったら気持ちいだろうなー!でもイヤホンしたままの走行は違法なのでできぬ…

牛横断注意

牛さん

ちなみに牧場・畑は防疫のために関係者以外立ち入り禁止なので、寝転がりたいとか近くで写真撮りたいとかで入ってはいけません。下手するとそこら一体の家畜・農作物を病気でダメにしかねないので絶対にダメです。

 

どこまで続くのだろうとふと思った。

標茶町に着いて、昼食を食べる。標茶から釧路からは一本の国道が通じてるのでもうさすがに迷わないだろう。標茶から釧路間で外国人サイクリスト集団に出会った。知床でも出会ったな。外国では北海道サイクリングツアーが人気なのかな?

釧路まで20kmほどになった。このとき15時。16-17時にはつけるだろう。釧路に近づくと交通量が増える。いったいどこから車が来て、現れるのだろう?本当に謎だった。釧路本線と並走して、釧路湿原に入る。

快晴の釧路湿原。知床・野付とは一味違う北海道の自然。

映画の1シーンのような風景。どことなく懐かしく、切なさを感じた。穏やかな水面と、飛び行く野鳥。陸内、湿原の自然を感じることが出来た。

交通量のある丘を少し上ると、釧路がみえた!

湿原から打って変わって、大都会になる。有数の国際港を持つ釧路。港には外国籍の船が多く停泊していた。道中のトラックたちもこの港を目指していたのだろうか。工業・貿易が盛んな子の街も過疎化に転じているそうだ。とても大きな街だが、いつか自分達(街)だけでは支えきれない日が来てしまうのだろうか。。

 

釧路ではライダーハウスに宿泊。1泊2500円安い。相部屋であるがそんなの問題はない。とりあえずシャワーを浴びる。夕食は市場の勝手丼(和商市場)にしようか迷ったが、18時になると殆ど閉まっていたので、近くで店を探す。色々探したが結局、中華料理屋に行くことにした。せっかくなら釧路の魚貝が良かったけれど、空腹と中華の脂の匂いを嗅いでしまってはもうムリであった。

担々麵と餃子、おこげにコーラとめちゃくちゃ食べた。自転車旅中、食欲が半端ないぐらい増える。全て平らげた後、気づいたら二人前に近い量を食べていた。今日食べた食べ物は明日の糧になる。

宿に戻り、布団を敷く。そういえば釧路に入ったときにホクレンのガソリンスタンドで、ホクレン・道東を手に入れた!これでようやくすべてのホクレンフラッグが揃った!

なんか特殊能力を授かりそうな感じがする。せっかくなのでバックパックにさして、走るとはためく様にした。本来はライダー向けであるが、最近はチャリダーにも販売しているそうだ。

 夏の北海道ではホクレン(北海道の農業組合)が運営するガソリンスタンドではこのホクレンフラッグが売られている。道南、道央、道北、道東の4エリアごとに旗が分かれている。一周するなら記念にぜひ集めてほしい。数量限定、無くなり次第終売。フラッグを販売しているスタンドはホームページで確認できる。

 北海道のために頑張るトラックの音を時に聞きながら、2日ぶりの布団で寝た。

 

*********************************************:
2日目。

釧路→帯広

5時起床。もはやアラームが要らなくなった。釧路からは外周にそって釧路→浦幌→広尾と行くか、釧路→浦幌→帯広へ行くか迷っていた。いろいろ考えた結果、最終的に帯広へ行くことにした。豚丼が食べたいのと、あと有名な「大正カニの家」に泊まってみたかったからである。

 

大正カニの家とは、徒歩・自転車・ライダー向けに作られた無料宿泊施設である。帯広市中心から15kmほど離れた、大正地区という場所にある。基本は相部屋で寝るが、ログハウス風の家にキッチン、電源さらにはシャワーまでも付いていて、無料で使える。我々貧乏旅行者には嬉しい、天国の様な場所である。

今日は帯広の大正地区まで行く。残念だが市内の方には行かなかった。また今度来た時には市内のライハにでも泊まろう。

曇り空の中、釧路を出発!

むむ、釧路→帯広間道路は交通量が多い。主要都市間を結ぶ道路は交通量が多いのは仕方ない。釧路から18kmほど、白糠(しろぬか)町の恋問(こいとい)に到着。北海道には珍しい読み方をする地名が多い。アイヌ語から来ているそう。

恋問の道の駅には、その地名からこのようなものがある。この辺りは結構平坦で走りやすい。しかし、ここから先の浦幌へ行く道が大変だ。

地形レイヤーをオンにすると、浦幌まで5つの丘がある。直別→浦幌には山があり、トンネルがあった。ここを走ったが、直別→浦幌間は、直別から分岐している道道1038を通った方が良かったのではないかと思う。前述通り主要都市間を結ぶので、交通量が多く、そこは山間のため道路が狭い。

↑↓とりあえず直別まではこんな感じ。ヒルクライムは必須だが、路側が広めなので助かる。

そして直別から浦幌へ入ると、一部狭い区間が出てくる。

えぇぇ

ほんとにせっま!

さらに、お気づきかもしれないが道路の白線と路側部を見ると、凸凹がある!↑↓

この凸凹は結構敵である。相当の振動が来るので路側の外側もしくは車線内に入るしかない。直別→浦幌はこんな感じで結構大変。脇道の道道を通ることを強く勧める。居眠り・雪対策として凸凹を作るのは仕方にないが、我々自転車乗りにはきつい…

/////O孕O/// <でゅゅるるるるる..ガタガタ 

トンネルを必死にクリアして、何とか浦幌に到着。昼頃だったので食事を取る。ここでチャリダーに出会う。なんと横浜から来ていた。色々話を聞いて、Twitterを交換しようとしたらすでにフォローしていた。北海道に入る前、しこたまチャリダーをフォローしていたんだったけな。まさか出会うとは思わなかった。とりあえず、ここからの道は面倒であることを伝えた。横浜にいるならもしかしたらまた会えるかも。

浦幌から大正地区へ。国道38号を抜けて、平野を突っ切る道道へ入る。

地図では平野に見えたが実際、丘がある。あれを越えるの!?

交通量ががくんと減り、周りが畑になった。またカントリーロードだ。

結構きつい。峠が分かりやすい。

頂上は盆地になっていて、ジャガイモ畑が広がっていた。

良き眺めこのアングル!自転車X峠が良い

真っすぐなダウンヒル!めちゃスピードがでた。汗も一気に乾いた。ヒルクライムで出た汗は下りで乾かす!

 

カニの家にほぼほぼ直通していたので、そのまま行くと、あった!

カニの家に到着!

とりあえず、中に入ってみる。すでに先客のライダーがいた。軽く挨拶する。中に帳簿がありそこに名前、住所を書く。ルールなどが書かれているメモなども多くある。19時になると管理人の人が点呼しに来るのでその時には必ず在席の事。

荷物を運んで、男性用寝床である2階へ向かう。荷物置き、電源など設備が整っている。荷物を整理してシャワーを浴びた。これが無料とはすごい。

 

18時ごろ、豚丼を食べに近くのお店に向かう。セバという結構有名らしい。しかしまだ客は多くないが、腹がかなりすいていたので豚丼を注文。写真を撮るのを忘れてしまった…しかし、肉厚で濃厚なのは覚えている。

豚丼を食べた後の19時、管理人の人が来た。身分証を見せて確認をする。点呼を終えると宿泊者全員で館内を掃除する。これがカニの家でのルールだそうだ。しかし、記載された名簿人数と実際の人数が合わない。宿泊予定なのに点呼の際に在席していなかったのだ。

掃除が終わると管理人が呟いた
「どうして点呼の時に居ないんでしょうね・・・名簿にもそうすると書いてあるのに。」
管理人曰はく、ここを利用する人のマナーが悪くなって、ゴミを残したり、何日も泊まったり(ルールでは3連まで)、備品を使いっぱなしだったりと、勝手なやつが多くなっているそうだ。

 

昔はこの管理人は一生懸命、このカニの家の管理をしていた。事件があり、閉鎖されそうになったり、管理負担で役所・住民になんか言われようとも、必死に説得して、いままで使われてきたそうだ。しかし、管理人の年もあるが、マナーの悪化がやる気をそぎ、当時の熱意は次第になくなり、来年(2018年)には閉鎖しようかなどと話していた。

 

消灯時間になり電気を消す。今日だけでも20人は泊まっている。多い時には50人も泊まるカニの家。なによりもこの設備が無料で使えるというのが何よりの魅力であると共に、欠点でもあると私は思った。無料は使う側からしてみれば本当にありがたく、本来なら無料相応のクオリティであるもの、実際クオリティが非常に高い。このレベルのライハならば最低1000円はするだろう。

しかし、無料であってもその家を誰かが管理しなければならない。消耗品(トイレットペーパー等)の補充、掃除なども誰かがやらなければならない。そうでないと、この家は維持できない。しかし、無料。そのクオリティの上、無料であるがゆえに多くの人が集まる。だがマナーの悪い奴、身勝手な奴、ルールを守らないやつも出てくる。

私はこのカニの家は公営で料金を取る、有料の設備として運営すべきであると思う。もちろん利権や責任などの事も出てくるが、有料化してよりよいカニの家の管理・改善と、帯広市へのわずかながの利益を生めるといいと思う。そうすれば旅人・地域住民互いに利益が出ると思う。

 

北海道ではライハが次々と閉鎖していると、みどり湯で聞いた。一番の原因は管理人の高齢化であるが、それに加えてマナー悪化が目立っている。今の時代の流れなのか。身勝手で他人任せな奴が増えたのか。無料だからいいことに使うやつがいるのか。みんなの心が小さくなったのか。色んな原因が考えられるが、ライハが少なくなり、気軽に泊まれ、他の旅人と交流できる場が少なくなってしまうことは残念に思った。

こんなことを隣の人のイビキでなかなか寝付けない中、考えていた。次は南下して、えりも町へむかう。

次→その14

 

 

いちいいちい

About

自転車旅が大好きな学生です。日本の色々なところや、海外にも自転車旅しに行ったりします。そこでの出来事、風景、ノウハウを紹介したいと思います。2019年には世界一周しに行きます!

You may also like...

Your email will not be published. Name and Email fields are required